前回妖精たちとの出会った後、アルテミスファウルは地中の世界での記憶を全部消されてしまった。しぶしぶ習得した優しさは消え去り、若き天才は再び犯罪の道に戻ってしまった。アルテミスはベルリンでドイツ銀行により厳しく警護されていることで有名な絵画を盗む用意をしている。自分のすべての行動を悪賢く古いライバルのオーパル・コボイに見られていようとは知るよしもない。この邪悪な妖精オーパルは昨年、自ら招いた昏睡状態の中で過ごした。そして、LEPレコン妖精警察を破滅させる作戦を失敗させた者すべてに対して復讐をたくらんでいた。アルテミスが第一候補だ。オーパルは自分のクローンを作り、人間に変装するというすばらしい作戦で強烈な策略を実行するために脱出する。再び人間の世界と妖精の世界の衝突を回避できるのはアルテミスしかいない―しかし今回、アルテミスとの知恵比べで何とか勝利できた相手と再び対決する. . . .
おなじみのアルテミス・ファウルシリーズの4作目。賢さではアルテミスといい勝負のライバル、オパールが復讐をたくらむ。彼女の策略で味方側は大切な人物を失うことになる。このシリーズも4作目に入ったが、歯切れのいい文体、期待を裏切らないキャラクターたちが魅力的。アルテミス・ファウルのファンには待ちに待った作品だ。とにかく面白いので、初めての人は1作目からどうぞ。
アルテミスシリーズの第四巻。2007年3月 オパールの策略 邦訳 角川書店から発売。三部作で終わりではなかったのです。